愛書家向けSNSサイトの米Shelfariは米国時間2008年8月25日,米Amazon.comが同社を買収することを発表した。買収金額などの詳細については明らかにしていない。

 Shelfariは,2006年10月にサービスを開始した。ユーザーは話題の本を見つけたり,書籍を評価したり,オンライン本棚を共有したりすることができる。2007年2月にはAmazon.comが出資している。

 Shelfariは今後,より多くのリソースとAmazon.comのノウハウを活用して,プラットフォームの構築に注力するとしている。ユーザー同士がアイデアを共有し,将来的には個々のユーザーに利益をもたらす環境を提供する。しばらくのあいだ,ユーザーは従来通りShelfariにアクセスし,これまでと同様のツールを利用できる。

 Amazon.comは今月初めに,カナダの希少本オンライン販売事業AbeBooksを買収することを発表したばかり(関連記事:Amazon.com,希少本オンライン販売サービスのカナダ企業を買収へ)。米メディアの報道(CNET News.com)によると,AbeBooksはShelfariと競合する米LibraryThingの株を保有している。LibraryThingとShelfariのあいだには,LibraryThing設立者のTim Spalding氏が「Shelfariは自社サービスに有利なコメントを複数のブログに投稿するほか,スパム行為を行った」と批判し,のちにShelfariが謝罪したという経緯がある。

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