米Microsoftと接触型フィードバック・インタフェース技術の米Immersionは,ワシントン州西地区連邦地方裁判所で係争中だった訴訟で和解に達した。Immersionが米国時間2008年8月26日に明らかにした。

 両社は,MicrosoftがImmersionを相手取って起こしたサブライセンス契約違反に関する訴訟と,ImmersionがMicrosoftに対して起こした秘密保持契約違反の訴訟で和解に達した。和解条件の一部として,Immersionは2075万ドルをMicrosoftに支払うことで合意している。また,Immersionは,Microsoftの認定パートナ・プログラム「Certified Partner Program」に参加する。このほかの和解条件は公表されていない。

 Immersionは2002年2月,ゲーム・プレイに反応してコントローラが振動するハプティクス(触覚)技術に関する同社の特許が侵害されたとして,Microsoftとソニー傘下のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)および米Sony Computer Entertainment of America(SCE America)を提訴した。その後,ImmersionとMicrosoftは2003年7月に和解し,特許ライセンス料/和解金2600万ドルの受け取り契約を結んだ。

 Microsoftは,両社が交わしたサブライセンス契約により,ImmersionとSCEIとの間で和解が成立した時点で,Microsoftに対してソニー側から受け取った金額に応じて支払いを行う義務が生じると主張。これに対しImmersionは「SCEIとの和解にともなうMicrosoftへの支払い義務は生じない」と反論したため,Microsoftは2007年6月に同社を提訴していた(関連記事:「Microsoft,振動コントローラ技術ライセンス契約違反でImmersionを提訴」)。

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