米Mainsoftは米国時間2008年8月25日,クロス・プラットフォーム開発製品の最新版「Mainsoft for Java EE 2.5」と「Mainsoft for UNIX and Linux 5.2」を発表した。両製品は,米Microsoftの技術を使って開発したアプリケーションを他のプラットフォーム上で動作させるためのもの。新版ではMicrosoftの統合開発環境であるVisual Studio 2008のサポートを追加した。

 Mainsoft for Java EEは,Visual Studioベースのクロス・プラットフォーム用ソフト群。.NETアプリケーションをJava環境に対応させるためのクロス・コンパイラを含む。このコンパイラにより,C#やVisual Basicで作成したASP.NET AJAXアプリケーションがJava EEプラットフォーム上で動作可能となる。対応プラットフォームは,WebSphere Portal,WebSphere Application Server,Lotus Expeditor,Lotus Notes,Tomcatなど。また,新版ではC# 3.0およびVisual Basic 9.0のサポートも追加している。

 一方のMainsoft for Unix and Linuxは,C++開発者がVisual Studioを使って開発したアプリケーションを,21種類のUNIX/Linuxプラットフォーム上で動作させるためのソフト群。新版では,HP Integrity Server(Itaniumプロセサ搭載)のHP-UX 11i v2/v3,Red Hat Enterprise Linux 5のx86_64版,SUSE Linux Enterprise Server 10のx86版のサポートを追加した。引き続き,SPARC,AMD Opteron,Intelアーキテクチャ用のSolaris 8/9/10やPOWERアーキテクチャ用のAIX 5.2/5.3などもサポートする。

 Mainsoftによれば,同社の.NET開発チームはMainsoft for Java EEを使ってIBMプラットフォーム向けにSharePoint統合ソフトを作成している。これらの製品は2008年内に出荷される予定である。