NTTドコモは2008年8月26日,同社になりすました不審な電話やSMS(ショート・メッセージ・サービス)のメッセージが急増しているため,注意を呼びかけた。料金の支払いを要求したり個人情報を聞き出したりするもので「7月だけで顧客からの問い合わせが138件あった。6月から件数が倍増しており,8月も13日時点で69件の問い合わせが入っている」(NTTドコモ)という。

 同社は主な手口として以下の4点を挙げている。(1)自動音声ガイダンスが流れ,指示に従って「9」の番号を押すと同社社員になりすました人物から個人情報を聞き出される,(2)過去2カ月分の支払いを確認できないので指定口座に料金を振り込むよう指示される,(3)「最近,料金が高くなったと思いませんか。返金いたしますので名前を教えて下さい」と個人情報を聞き出す,(4)「ドコモ契約者に確認したいことがありますのでお電話下さい。コールセンター (架空の担当者名)」といったSMSのメッセージが送られてくる---である。(1)と同様の手口はNTT東日本でも確認されている(関連記事)。

 NTTドコモは「料金の支払いなどの連絡を自動ガイダンスで案内したり,指定口座に入金を依頼したりすることはない。お客様に対して利用目的を開示せずにプライバシ情報を聞き出すこともない」としており,こうした不審な電話などに応じないよう注意を呼びかけている。

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