米Citrix Systemsは,アプリケーション仮想化ソフトウエアの新版「Citrix XenApp 5」(旧称はCitrix Presentation Server)を米国時間2008年9月10日に発売する。現行版よりもアプリケーションの起動を大幅に高速化し,管理/サポート・コストを減らせるという。

 XenAppは,パソコンまたは仮想デスクトップにアプリケーションを配信するためのサーバー。単独または同社のデスクトップ仮想化ソフトウエア「XenDesktop」と組み合わせて利用する。アプリケーションを各ユーザーのパソコンにインストールする必要がなく,データセンターなどで集中管理し,必要に応じて配信する。

 コスト削減,セキュリティ強化,生産性向上といった効果が期待できる。現行版と比べた場合,アプリケーションの起動にかかる時間が最大で10分の1になり,管理コストが25%以上,サーバーのインフラ・コストが50%少なくなるという。50項目以上の機能強化も施した。

 「Windows Server 2003」と「同2008」上で動作する。両OSの混在環境でも運用できる。

 北米における希望小売価格は,1年間のサポート・サービス付きで1同時使用ユーザー当たり「Advanced Edition」が350ドル,「Enterprise Edition」が450ドル,「Platinum Edition」が600ドル。サポート契約期間中の現行版ユーザーは,無料でアップグレードできる。

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