製薬業界向けにオープンソースソフトなどを提供するミュートス(大阪府大阪市)は2008年8月25日、医薬情報担当者(MR)向け商談支援システムのサービス開始を発表した。製薬会社の社内のデータベースを、客先などリモートから全文検索するためのシステム。MRが医師や薬剤師の質問に迅速に答えられるようにするのが狙い。価格は1500万円からで、08年9月に提供開始する。

 商談支援システムは、製薬会社に蓄積された副作用情報などの医薬品情報を、インターネット経由で検索するためのテンプレートを提供する。製薬業界向けに医薬品名を一単語として検索する設定を、あらかじめテンプレートに組み込んである。同社のMR向け営業支援システム「MR-SFA」を製薬会社が導入していれば、過去の商談や営業履歴をMR同士で情報共有できる。

 MRはこのサービスを利用し、パソコンや携帯電話から、社内データベース内のメールやPDF、Excelやワードなどのデータを呼び出せる。サービスを利用するためのデータベース再構築はミュートスが行う。文書量の多いデータは携帯電話向けに要約することも可能。再構築期間は「要件や規模によって異なるが2、3カ月~数カ月が目安」(ミュートス広報担当者)という。データベースの再構築などカスタマイズ費用は別途必要になる。