AF7500の最大構成(36ユニット,ディスク432台搭載時)
AF7500の最大構成(36ユニット,ディスク432台搭載時)
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 東芝ソリューションは,ラックマウント型SAN接続ストレージ「ArrayFortシリーズ」の新モデルとして,エントリからハイエンドまで新たに3モデルを製品化し,2008年8月25日に販売開始した。「AF1700」「AF2500」「AF7500」である。新機能として,上位2モデルには,ボリュームの容量設計を不要とするシン・プロビジョニング機能を追加した。

 ArrayFortの新モデル,(1)AF1700,(2)AF2500,(3)AF7500は,FibreChannel接続のストレージである。それぞれ,エントリ,ミッドレンジ,ハイエンドをカバーする。いずれも従来モデル「AF2000S」「AF2000」「AF7000」の新モデルという位置付け。なお,新モデル出荷後も従来モデルを併売する。

 新モデルの主な特徴は,従来モデルと比較してコントローラあたりのスループットを2倍(AF7500とAF2500で1.5Gバイト/秒,AF1700で780Mバイト/秒)に高めた点と,上位2モデルのAF7500とAF2500において,シン・プロビジョニング機能を追加した点である。シン・プロビジョニングとは,物理容量よりも大きなサイズのボリュームを論理的に扱えるようにする機能であり,ディスクの使用効率を高め,ディスク台数と消費電力を削減できる。

 3モデルの概要と価格は,以下の通り。

 (1)AF1700は,エントリ・モデル。ディスクを最大48台搭載可能(SAS使用時14.4Tバイト,SATA使用時48Tバイト)。FibreChannelは4ポート。価格は,税込みで115万800円から。

 (2)AF2500は,ミッドレンジ・モデル。最大108台のディスクを搭載可能(SAS使用時32.4Tバイト,SATA使用時108Tバイト)。FibreChannelは8ポート。価格は,税込みで226万3800円から。

 (3)AF7500は,ハイエンド・モデル。最大432台のディスクを搭載可能(SAS使用時129.6Tバイト,SATA使用時432Tバイト)。FibreChannelは16ポート。価格は,税込みで922万5300円から。

 3モデルはいずれも,高さ2Uの基本ユニット(HDD 12台)と,高さ2Uの拡張ユニット(HDD 12台)を組み合わせて運用する。内蔵ディスクは,SAS/SATAを混在可能。