NTTドコモは2008年8月22日,パソコンに保存したファイルを外出先などで携帯電話機を使って見ることができるサービス「ポケットU」において,HDD(ハードディスク駆動装置)レコーダーで録画した番組などを携帯電話機で見られるようにするプラグインソフトの提供を,同日に開始したと発表した(発表資料)。

 提供が始まった「ネット家電プラグイン」は,家庭内LANに接続されたネット家電内のコンテンツを携帯電話機で視聴できる形式にトランスコードして管理するためのパソコン用ソフトである。ホームネットワーク内でコンテンツを共有するためのDLNA規格に対応したHDDレコーダーなどから,動画や画像ファイルを携帯電話機で視聴できる形式にパソコンで変換する。携帯電話機からそのパソコンにアクセスすると,変換後のファイルを視聴できる仕組みである。

 対応する変換元のデータ形式は動画が「MPEG-2」,写真が「JPEG」で,ファイルが著作権保護されている場合は変換できない。また動画は,TS形式のMPEG-2ファイルには対応していない。デジタル放送を録画した番組も,著作権保護の対象となるため,携帯電話機では視聴できない。

 ポケットUは,パソコンに保存した動画や音楽,文書ファイルを携帯電話機で視聴するためにNTTドコモが自社の携帯電話機ユーザー向けに月額525円で提供しているサービスである。利用するには携帯電話機のほか,コンテンツを保存・管理するパソコンが必要で,このパソコンはあらかじめ起動させておく必要がある。