写真1●ICカードを利用した入退室管理システム
写真1●ICカードを利用した入退室管理システム
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写真2●入退室の記録にひも付けて映像を再生する
写真2●入退室の記録にひも付けて映像を再生する
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  三菱電機は東京ビッグサイトで開催中の「Security Solution 2008」で、ICカードを利用した入退室管理システムと、就業管理や映像監視などのシステムを連携させるデモを展示した。社員の日常的な勤務管理業務の負荷軽減と、オフィスの入退室にかかわるセキュリティ向上が狙い。

 就業管理システムを入退室管理システムと連携させることで、ICカードの入退室時刻の記録を、就業管理システムに自動的に反映することができる(写真1)。社員が出張するなど、入退室時刻を自動的に反映させたくない場合も想定し、就業管理システムには、就業時刻を手作業で入力する欄を設けた。

 映像監視システムを入退室管理システムと連携させることで、不正な入退室があった時刻にひも付けて、監視カメラの映像を再生できる(写真2)。ICカードを使用した扉の開閉は、「解錠」「一時解錠」「長時間解錠」などの項目別に記録しておく。不正な入退室は,これらの情報を基に検知する。記録には同社の統合ログ管理ソリューション「LogAuditor」を使う。

 同社は入退室管理システム「MELSAFETY」を08年6月から提供している。就業管理システムと映像監視システムは08年度内にも出荷する予定。価格(目安)は、中小企業向けの「MELSAFETY-P」が最小構成で100万円から、就業管理システムが1000万円から。