写真1●Linuxを格納したUSBメモリー
写真1●Linuxを格納したUSBメモリー
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写真2●alpha Teleworkerのデモ(1)。左側が勤務先パソコンで,右側がUSBメモリーから起動した自宅パソコン。シンクライアントとして動作している。自宅パソコンは認証画面が表示されている
写真2●alpha Teleworkerのデモ(1)。左側が勤務先パソコンで,右側がUSBメモリーから起動した自宅パソコン。シンクライアントとして動作している。自宅パソコンは認証画面が表示されている
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写真3●alpha Teleworkerのデモ(2)。右側のシンクライアント化した自宅パソコンに,左側の勤務先パソコンのリモート・デスクトップ画面が表示されている
写真3●alpha Teleworkerのデモ(2)。右側のシンクライアント化した自宅パソコンに,左側の勤務先パソコンのリモート・デスクトップ画面が表示されている
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 アルファシステムズは,同社が開発・販売しているシンクライアント・システム「alpha Teleworker」を2008年8月20日から22日まで東京ビッグサイトで開催中の「Security Solution 2008」で,デモ展示している。

 alpha Teleworkerは,USBメモリーまたはCD-ROMを,自宅パソコンやモバイル・パソコンに装着して起動するだけで,勤務先のパソコンを遠隔地から使用できるシステム。

 USBメモリーやCDにはLinuxディストリビューション「KNOPPIX」が格納されている。起動したKNOPPIX上で,オープンソースのWindows Terminal Servicesクライアント「rdesktop」が起動する。インターネットVPNにより通信を暗号化し,勤務先に設置したゲートウエイを介して勤務先のパソコンに接続。リモート・デスクトップによる遠隔操作で利用する。勤務先パソコンに電源が入っていなくとも,ネットワーク経由で電源をオンにできる。

 alpha Teleworkerは2007年の発売。「既に1社に導入済みで,50~60社と商談が進んでいる」(アルファシステムズ)という。

 アルファシステムズでは,これまでalpha Teleworkerとは別に,KNOPPIXをカスタマイズするサービスを数十の教育機関に提供してきた。一方で,「教育現場では予算が限られる中,教員が個人のパソコンを学校に持ち込んだり,USBメモリーなどで自宅に持ち帰って作業したりしているのが現状であり,児童・生徒の個人情報漏洩事故が後を絶たない」(アルファシステムズ)という現状がある。

 このためアルファシステムズは,alpha Teleworkerを教員向けに展開し,2008年8月から教員向けに2008年度末までライセンスを無償貸与するキャンペーンを開始している。ただしサーバーのハードウエアや作業費,出張経費は別途有料で請求する。