オープンソース活動を法律面で支援する団体Software Freedom Law Center(SFLC)は米国時間2008年8月20日,ソフトウエア・ライセンスGNU General Public License(GPL)を順守するためのガイドライン「A Practical Guide to GPL Compliance」を公開した。GPLおよび関連ライセンスを対象として,違反を避けるための方法をアドバイスしている。

 GPL順守を簡単に法律面から解説し,GPL対応ソフトウエアを導入する際の適切な手続きや対応方法をまとめた。また,ソフトウエアの著作権を持つ側の対処方法も説明する。

 SFLCによると,GPL違反の大多数がありふれた間違いから生じており,大抵は簡単に避けられるという。「まず違反を避ける方法,そして違反してしまった場合の適切な対応方法を,営利目的のディストリビュータ,リディストリビュータ,再販業者に伝えたい」(SFLC)。

 SFLCは,フリー/オープンソース・ソフトウエア(FOSS)の権利を守るために,法的支援を無償で行う団体。2005年2月に発足し,オープンソース推進団体Open Source Development Labs(OSDL)が設立資金として400万ドルを拠出した(関連記事:オープンソースに法的支援を提供する「Software Freedom Law Center」が発足「オープンソースの法的なトラブルを未然に防ぐ」,米SFLCのMoglen所長)。

 オープンソース・ソフトウエア開発者の代理人としてGPL違反の企業を提訴し,和解を引き出すといった活動を展開している(関連記事:オープンソース団体SFLC,BusyBoxのGPL違反訴訟でHigh-Gain Antennasと和解SFLC,BusyBoxのGPL違反訴訟でXterasysと和解

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