写真●富士通の暗号化対応LANスイッチ「SR-S224CP1」
写真●富士通の暗号化対応LANスイッチ「SR-S224CP1」
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 富士通は東京ビッグサイトで開催中の「Security Solution 2008」で、通信を自動で暗号化するLANスイッチ「SR-S224CP1」を参考出展した(写真)。この製品は富士通独自の暗号化チップ「MB86C60」を搭載。アップリンクポートから出て行くトラフィックを自動で暗号化し、逆にアップリンクポートで受け取るトラフィックを自動復号する。SR-S224CP1同士を対向させることで、その間を流れるデータをすべて暗号化できる。

 特徴はIPsecなどの標準的な暗号化技術に比べてスループットが高いこと。SR-S224CP1同士の間は1Gビット/秒で通信できる。内部での情報漏えいを防ぐ用途に向く。例えば、顧客対応部門のフロアスイッチと顧客情報サーバーを収容するスイッチに採用する。これにより、顧客情報を扱うデータは、社内においても暗号化された状態で通信することになる。

 この製品はレイヤー2の通信にしか対応しない。そのため、対向するSR-S224CP1の間ではルーターやインターネットを利用できない。レイヤー2スイッチや広域イーサネットを介して接続する必要がある。ただし、「来年以降、レイヤー3に対応したスイッチも発売予定」(富士通)という。

 価格は1台当たり200万円の予定。12月に発売する。