2008年8月20日から22日まで東京ビッグサイトで開催中の「Security Solution 2008」では,エプソン販売が同社の認証印刷システムを展示している。FeliCaなどの認証デバイスを利用して,印刷時に認証をかけるシステムだ。
このシステムでは,同社のプリンタにネットワークI/Fカードと,FeliCaなどの認証デバイスを接続しておく。ユーザーがクライアント・パソコンから印刷を実行すると,その印刷ジョブのデータが「EpsonNetID Print」という専用ソフトが動作するプリント・サーバーに送られる。その後,ユーザーがプリンタの元に行き,プリンタに接続された認証デバイスに自分のFeliCaカードをかざすなどして認証を実行する。そうするとプリンタがプリント・サーバーにアクセスして印刷ジョブのデータを受け取り,印刷を実行するという仕組みだ。
プリント・サーバーを用意せず,印刷ジョブをクライアント・パソコン側に保持しておくこともできる。その場合,「EpsonNetID Print」はクライアント・パソコン側にインストールされ,プリンタとクライアント・パソコンが直接印刷ジョブのデータをやりとりする。
FeliCaだけでなく,他のICカード,指静脈認証,磁気カードなど,さまざまな認証に対応する(写真1)。会場では,サン・マイクロシステムズのシン・クライアント「Sun Ray」と,エプソンの認証印刷のデモも披露されていた(写真2,写真3)。