割符機能を組み込んだ新版Active! mailのメール作成画面
割符機能を組み込んだ新版Active! mailのメール作成画面
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 トランスウエアと日立ビジネスソリューションは,文書ファイルを複数ファイルに分割することによって情報漏えいを防止する“割符”の仕組みを用いたWebメール・ソフトを,2008年10月から共同で販売開始する。東京ビッグサイトで開催中の「Security Solution 2008」で同ソフトのデモを見せた。

 今回両社が展示したのは,割符を電子メールの送受信に応用したソフトである。トランスウエアのWebメール・ソフト「Active! mail」に,日立ビジネスソリューションの割符ソフトを組み合わせて,連携動作するようにした。具体的な製品形態としては,メール送信側に必要になるソフトがActive! mailの新版と汎用メール・サーバー,メール受信側に必要になる専用ソフトは別途用意するとしている。

 使い方は以下の通り。メール送信者は,Active! mailのWebメール画面で,メール作成時に,割符オプションを選択できる。割符オプションにチェックを入れて送信したメールは,割符機能によって2分割され,片方だけがメールで送信,もう片方はWeb経由でダウンロード可能な状態になる。一方,メールの受信者は,メールで送られたデータと,Web経由でダウンロードしたデータを合わせて元のデータに復元する。この際に専用のメール受信者側ソフトが必要になる。

 Active! mailの価格は,25ユーザー14万7000円(税別)から。メール受信側に必要となるソフトは1ユーザー500円から1000円程度になる予定。