写真●Hillcrestの遠隔操作用コントローラとユーザー・インタフェース
写真●Hillcrestの遠隔操作用コントローラとユーザー・インタフェース

 米Hillcrest Labsは米国時間2008年8月20日,同社の3次元(3D)ポインティング・デバイス向け米国特許4件が任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」用コントローラに侵害されたとして,米国際貿易委員会(ITC)に申し立てを行ったほか,メリーランド州の米連邦地方裁判所に提訴した。賠償金額や要求条件といった,詳細な内容は公表していない。

 Hillcrestは,テレビ向けデジタル・メディア操作用コントローラなどの開発を手がける企業(写真)。複数の大手家電メーカーと技術ライセンス契約を結んでいるという。

 Hillcrestが侵害されたとする特許は,手持ち3Dポインティング・デバイス関連の米国特許番号「7,158,118」「7,262,760」「7,414,611」と,操作インタフェース・ディスプレイ・システム関連の同「7,139,983」。各特許の概要は以下の通り。

・7,158,118:タイトルは「3D pointing devices with orientation compensation and improved usability 」。2005年5月2日に申請し,2007年1月2日に成立した。17件のクレームから成る

・7,262,760:タイトルは「3D pointing devices with orientation compensation and improved usability 」。2006年12月18日に申請し,2007年8月28日に成立した。67件のクレームから成る

・7,414,611:タイトルは「3D pointing devices with orientation compensation and improved usability」。2007年6月20日に申請し,2008年8月19日に成立した。95件のクレームから成る

・7,139,983:タイトルは「Interactive content guide for television programming 」。2001年4月9日に申請し,2006年11月12日に成立した。25件のクレームから成る

[発表資料(PDF形式)]