大手フィルタリングサービスのネットスターは,2008年8月20日から東京ビッグサイトで開催中の「Security Solution 2008」において,従業員のWeb閲覧履歴を可視化できるクライアント監視サービス「ICTセンサー」(写真1)を展示している。8月19日から専用サイトを立ち上げており,2008年秋をメドにASPサービスとして提供を開始する。
同商品は,蒼天と中小規模企業向けクライアント監視サービスに関する技術提携により実現した。蒼天が提供するエージェントレスのクライアント監視ソフト「LogVillage」をASPで提供するとともに,Web閲覧履歴を管理者に分かりやすく表示する機能「Web閲覧管理」を実装している。販売はネットスターが行う。
Web閲覧管理は,蒼天のログ収集機能をベースに,「アダルト」「ダウンロード」など25の大項目,73の小項目からなる「業務に不要なWebアクセスのリスト」を照らし合わせ,項目ごとに社内の閲覧状況をグラフ表示する(写真2)。管理者は,このリストを自由に設定できる。
ネットスターはこれまで,大手ソフトウエア・ベンダー向けにフィルタリング機能をOEM供給したり,中堅企業向けにルーター組み込み型フィルタリング・サービス「サイトアンパイア」などを提供したりしてきた。今回,クライアント監視サービスという切り口で中小企業のフィルタリング導入需要を開拓することで,新たな収益源の確保に加え,サイトアンパイアなど既存製品の販売増につなげたい考え。蒼天はWeb閲覧管理を追加したことで,クライアント監視サービス関連の売り上げ拡大が見込める。
ネットスターはICTの販売目標として,「2010年をメドに1000企業,サービス提供クライアント数として5万台を目指す」としている。
価格は初期導入費用が9万6000円から(10クライアント)で,月額費用が1万4000円から(同)を予定している。