Linux推進団体のLinux Foundationは米国時間2008年8月18日,Linuxディストリビューション「Ubuntu」の商業スポンサである英Canonicalが同団体に加盟したと発表した。Canonicalは,「Linux Foundationと連携し,コンピュータ利用のあらゆる分野において引き続きLinuxの普及活動を進めていきたい」としている。

 Ubuntuはサーバーとデスクトップ・パソコンで人気を集めているが,Canonicalは同年6月にネットブックやモバイル・インターネット・デバイス(MID)といった新しい分野向けのディストリビューションも公開している。同社はUbuntuのほかにも,「Bazaar」「Storm」「Upstart」といったオープンソース・プロジェクトをサポートしている。

 Linux Foundation執行ディレクタのJim Zemlin氏は,「Canonicalは我々の重要な新メンバーとなる。同社は長年にわたり,業界やコミュニティをまたいだコラボレーションを取りまとめてきた。同社とのより緊密な協業を通じて,Linuxを次の段階に押し上げていきたい」と述べている。