写真1●モバイル・シン・クライアント「TN07」
写真1●モバイル・シン・クライアント「TN07」
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 立花エレテックとサイボウズ・メディアアンドテクノロジー(サイボウズMT)は2008年8月20日,企業向けのシン・クライアント・システムの構築ソリューション「TC3モバイルシンクライアントサービス」を発表した。特徴はモバイル・シン・クライアント端末を“0円”で購入できること。9月1日から提供する。

 このサービスは,携帯電話の“0円端末”のビジネスモデルをモバイル・シン・クライアントに適用している。HSDPAのモバイル・データ通信サービスを3年契約する条件で,端末や通信カードなどが無料となる。初期費用を抑えることで,モバイル・シン・クライアント・システムを導入しやすくした。ただし,月額の通信料金とシン・クライアント・サーバーの構築費用は別途必要である。

 モバイル・データ通信サービスは,ソフトバンクモバイルの回線と,IIJモバイルの回線から選べる。ただしIIJモバイルが利用できるのは9月下旬以降。

 1回線当たりの通信料金は,ソフトバンクモバイルの場合で,月額8800円~9800円で350万パケットまで利用可能。超過分は0.015円/パケットとなるが「半年間実験した結果,モバイル・シン・クライアントの用途では350万パケットあればほぼ十分」(サイボウズMT)だとする。IIJモバイルの場合は,月額1万2800円~1万3800円で使い放題となる。

 端末は,7インチの液晶モニターを持つ「TN07」(写真1),12インチの「DELL D430」または「FRONTIER FRST」の3機種から選択できる。対応するシン・クライアント・サーバーは「Citrix XenApp」,「GO-Global」,「2X」,「Terminal Service」。