米Appleは米国時間2008年8月19日,「.Mac」の後継サービスとなる「MobileMe」の有効期間を,60日間無償で延長すると発表した。アカウントの無償延長は,7月に発表した30日間の延長に次いで2回目(関連記事:Apple,「MobileMe」への移行トラブルでアカウントを30日間延長)。同社は,「今後も解決しなければならない問題がたくさんある」としており,移行トラブルを埋め合わせるための措置という。延長は2~3日に以内にアカウントに反映される予定。

 延長対象となるのは,8月19日の0:00PM(米国西海岸時間)時点で,MobileMeの有効なアカウントを持つユーザーと,トライアル期間のユーザー。前回30日間の延長が適用されたユーザーも対象となる。また,まもなく有効期間が終了したり,自動更新を迎えるアカウントのほか,追加容量やファミリーパックのアップグレードなども含まれる。

 MobileMeはサービス開始当初からトラブルが相次いだ。メンバーシップの更新ができないといったトラブルのほか,7月18日にはメール・サーバーで障害が起こり,ユーザーがメール・アカウントにアクセスできない状況に陥った。Appleは影響を受けたのは「メンバーの1%」と説明していた。

 同社は7月29日に,MobileMeの状況を報告する公式ブログ「MobileMe Status」で,メール関連のトラブル復旧が完了したと報告していた。同ブログの8月18日の投稿で、今後はMobileMeに関するシステム障害の情報を、同社のサポート・ページで一括提供すると発表している。

[発表資料へ]