JSATは2008年8月19日,商船三井とエム・オー・エルエヌジー輸送(本社:東京都港区,社長:舟越令三氏)と共同で,海洋におけるインターネットなどへの高速常時接続環境を構築して商船で利用可能にするために,液化天然ガス(LNG)の運搬船「エネルギーナビゲーター」(東京エルエヌジータンカーと商船三井が共同で所有)を利用した海洋ブロードバンド(高速大容量)通信の実証実験を2008年7月より開始したと発表した(発表資料)。

 JSATは米Intelsatとの共同保有衛星「Intelsat 15」(2009年度初頭打ち上げ予定)のトランスポンダ(電波中継器)を利用し,インド洋海域を航行する船舶を中心とした海洋ブロードバンドサービスへの本格参入を準備している。 JSATは既に2007年より,商船三井客船が運航する客船「にっぽん丸」を利用した実験を進めている。今回,海洋ブロードバンド市場における最大のユーザーとして見込まれる商船における実証実験を進めることにより,商用サービス化へのノウハウ獲得及び長期的なサービス提供が可能な体制作りを進める。実証実験の終了時期は現時点で決まっていない。