日本郵政グループのかんぽ生命は2008年8月19日、簡易生命保険の一部契約で特約還付金の支払い不足が見つかったと発表した。対象契約は7032件で合計金額は1075万8718円。計算プログラムの誤りが原因だ。

 支払い不足が発生したのは、以下の三つの条件を満たす契約である。まず、1993年4月から2007年9月までに簡易生命保険契約特約を付加したこと。ニつめが、特約を付加してから3年以内に「保険料払込期間の短縮」「保険料払済契約への変更」など基本契約の保険金額が減額となる請求をしていること。最後は、特約の保険金額が減額され、減額部分について特約還付金が発生していることだ。

 該当する顧客には差額を追加で支払う。かんぽ生命は引き続き調査を進めており、さらに支払い不足の保険契約が見つかる可能性がある。