日立システムアンドサービスは,不正PCのネットワーク接続防止を目的としたMACアドレス台帳管理ソフトの新版「オープンネット・ガードVer4.0」を,2008年10月1日に販売開始する。出荷予定日は同年12月1日。新たに,外部RADIUSサーバーにMACアドレス情報を引き渡せるようにした。税込み価格は,RADUISなど外部サーバーとの連携機能を持つ「エンタプライズ版」が130万2000円,連携機能を持たない「スタンダード版」が92万4000円。販売目標は,2010年度までに300社。

 オープンネット・ガードは,MACアドレス台帳の作成/管理ソフトと,MACアドレス台帳を利用するDHCPサーバー・ソフトを組み合わせたパッケージ・ソフトである。MACアドレスが登録されていないPCをLANに接続すると自動的にMACアドレス登録申請/承認ワークフロー機能が動作するなど,MACアドレス台帳の作成/管理にかかる運用負荷を軽減する。一方,搭載するDHCPサーバー・ソフトは,あらかじめ登録されている正規のMACアドレスに対してのみIPアドレスを払い出すことで,不正PCのネットワーク利用を防止する。

 上位モデルのエンタプライズ版では,MACアドレス台帳を自前で持つ外部サーバーに対してMACアドレス台帳データを引き渡す機能を備える。これにより,複数のサーバーが別々にMACアドレス台帳を維持/管理する必要がなくなる。2008年3月に出荷したVer3.2では,米InfobloxのDHCPサーバー・アプライアンスにMACアドレス台帳を引き渡せるようにした。今回,12月に出荷する新版では,新たに外部RADUISサーバーに対してMACアドレス台帳を引き渡せるようにする。スイッチ機器がMACアドレスを用いてRADIUS認証する際に必要なRADIUSサーバー側の台帳を,オープンネット・ガードの台帳と同期させられる。