i-FILTERの設定画面
i-FILTERの設定画面
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 デジタルアーツは,ゲートウエイ型で動作する企業向けWebフィルタリング・ソフト「i-FILTER」の新版「Ver.7」を,2008年9月9日に出荷する。新版では主に,フィルタリング設定の変更履歴管理など運用管理面の機能を強化した。価格は,30ユーザーで年間約20万4000円(税別)から。販売目標は,今後1年間で16億円。

 i-FILTERは,従業員のWebアクセスをゲートウエイ上でフィルタリング制御するソフト。HTTPプロキシ・サーバーとして単独で動作する版と,既存のHTTPプロキシ・サーバーと連携動作するiCAPサーバー型の版を用意している。Webアクセスを経由した情報の漏えいを防止したりするのが狙い。

 新版では,フィルタリング・ルールなどの設定作業に関する運用管理機能を強化した。具体的には,システム管理者による設定変更履歴をログとして残すようにしたほか,設定内容をバージョン管理し,任意の時点での設定に戻せるようにした。さらに,大規模ユーザーを想定した機能として,複数の管理者による設定の階層管理を可能にした。

 また,フィルタリング条件を細かく設定できるようにした。具体的には,対象カテゴリの種類を,従来の62種から94種(ユーザー定義10カテゴリを含む)に増やした。さらに,SSLを用いたWebアクセス(HTTPS)をフィルタリングできるようにするオプション「i-FILTER SSL Adapter」において,デコード対象をカテゴリ別で設定可能にした。たとえば,危険性が高いカテゴリだけSSLをデコードし,むやみにSSLをデコードして余計な不安を増やすことを抑えられる。

 なお,社内LANにつながっていない社外持ち出しPCのWebアクセスを制御できるようにするソフトウエア新製品「i-FILTER EndPoint Controller」も,今回新たに製品ラインアップに追加した。