米IBMは米国時間2008年8月18日,顧客のグリーン化を支援するコンサルティング・サービス「Green Sigma」を発表した。このサービスでは,センサーによる監視やデータ分析技術により顧客のエネルギーと水の利用削減を支援する。

 Green Sigmaは,企業の経営効率の向上やコスト削減などを実現させるために,事業を分析・改善するビジネス手法「Lean Six Sigma」をベースとしたもの。同サービスにより,炭酸ガス排出量と水の利用状況が把握でき,炭酸ガスの排出量と水の使用量だけでなく,エネルギーの使用量とこれらの関連経費の削減につながるとしている。

 このサービスでは,顧客の経営環境,業界,業種に合わせて,炭酸ガスと水について主なパフォーマンス指標を設定し,センサーを設置する場所などを含め,測定すべき活動や業務の範囲を特定する。次に,炭酸ガスと水の管理について情報を表示するダッシュボード・システム「Carbon and Water Management Dashboard」によりパフォーマンス指標を監視してパフォーマンスを分析。Green Sigma統計ツールを使い,エネルギー使用と炭酸ガス排出量,非効率的な水利用を分析して削減するためのプロセス向上をサポートする。改善できる新しい分野を確認することもできるという。

 なお,同社が1100人を超える企業CEO(最高経営責任者)を対象に調査を実施したところ,その大半は今後3年間でCSR(企業の社会的責任)分野への投資を25%以上増やす予定だという。

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