米Googleは米国時間2008年8月18日,携帯電話機ソフトウエア基盤「Android」向けソフトウエア開発キット(SDK)のベータ版「Android 0.9 SDK beta(r1)」を公開した。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 同ベータ版は大量にAPIの追加と改良を実施し,2008年下半期リリース予定の正式版「Android 1.0 SDK」に近い内容とした。インスタント・メッセージング(IM)関連「GTalkService」と「Bluetooth API」の両APIは,1.0への搭載を見送ったため,削除した。同ベータ版と1.0との完全な互換性は保証していないが,今後APIに大きな変更は施さない予定。

 「Home」画面を刷新し,1.0に合わせてユーザー・インタフェース(UI)を多く変更した。開発環境Eclipseのユーザー向けに,XMLデータのレイアウトをグラフィカル表示できるツールなども追加している。アラーム時計/計算機/カメラ/音楽プレーヤ/画像ビューア/メッセージングといったアプリケーションを同こんする。

 同社は,現時点でのAndroid関連ロードマップも明らかにした。それによると,必要があれば2008年9月にAndroid 1.0 SDKのプレリリース版を公開し,年末までにAndroid 1.0 SDKリリース1版の提供を始める計画。2008年第4四半期にはAndroid 1.0対応デバイスが発売されるほか,Androidのソースコードを公開する。また,第2回のAndroid向けアプリケーション開発コンテスト「Android Developer Challenge II」に関する発表も行う。

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