移動電話機(携帯電話機とPHS電話機)の国内出荷台数が,2008年6月に5カ月ぶりで前年同月の実績を上回った。電子情報技術産業協会(JEITA)が8月18日に発表した6月の国内出荷実績によると,総出荷台数は522万8000台であり,前年同月に比べて2.2%の増加となった。

 製品別の実績を見ても,携帯電話機の出荷台数は508万5000台と,前年同期比で2.1%の増加だった。携帯電話機の単月ベースの出荷台数が500万台を超えたのは,11カ月ぶりの6度目である。「ワンセグ(携帯端末向け地上デジタル放送)の受信機能に加えて,デザイン性や動画対応機能などを重視した夏モデルがユーザーに支持されたため」と,JEITAは分析している。

 ワンセグ対応機の出荷台数は373万8000台であり,前年同月に比べて154.6%の大幅な増加を記録した。ワンセグ搭載率(携帯電話機全体に占めるワンセグ搭載機の比率)は73.5%となり,初めて70%を超えた。