IIJと米iPass(アイパス)は2008年8月13日,モバイル・データ通信サービスで提携すると発表した。アイパスのモバイル・データ通信サービス「iPass Mobile Broadband」のユーザーが,IIJの「IIJモバイル」の回線を利用できるようになる。

 アイパスは,企業ユーザーなどにモバイル・アクセス・サービスを提供しているが,自らはアクセス系のネットワーク・インフラを持たない。そこでISDN,無線LAN,HSDPA,EV-DOなどインフラを持つ世界160カ国以上の通信事業者との提携を進めている。今回のIIJとの提携もこの事業の一環で,日本国内のサービス・ラインアップを強化するのが狙い。

 IIJモバイルは,IIJがNTTドコモ,イー・モバイルの回線を利用し,MVNO(仮想移動体通信事業者)として提供しているHSDPAのデータ通信サービスである。つまりアイパスはIIJモバイルを通じて,ドコモとイー・モバイルという2社の回線を使ったデータ通信サービスを提供することになる。

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