NECは2008年8月11日、今秋からのパソコン値上げを検討していることが明らかになった。同日付の報道に対して「値上げを検討しているのは事実」と認めた。昨年来の資源価格の高騰が理由。きょう体、マザーボードなどの部材価格や輸送費が上昇し、収支を圧迫していたという。今秋に発売するパソコンの秋冬モデルにおいて、コスト上昇分の上乗せを検討する。

 ただし、値上げの検討対象は個人向けだけ。システム構築サービスの一貫で提供する法人向けのパソコンやサーバーの値上げは検討していない。

 間接販売の個人向けパソコンで量販店への卸売価格の値上げを検討している。「資源高の影響によるコスト増を織り込んで価格交渉をする」(NEC広報)。

 値上げ幅がどの程度になるのかは現時点では不明。だが値上げによる販売台数の減少は見込まない。「2008年度の出荷計画である275万台の下方修正はしない」(NEC広報)とする。