独Deutsche Telekomの米国法人T-Mobile USAは米国時間2008年8月7日,同年第2四半期の決算を発表した。売上高は54億7000万ドルで,前年同期の47億8000万ドルから14.3%の増収。純利益は4億5200万ドルで前期の4億6200万ドルから2%減少したものの,前年同期の3億5000万ドルからは29.1%の増益となった。

 OIBDA(減価償却前の営業利益)は15億8000万ドルで,前年同期の13億9000万ドルから13.6%増加し,その利益率は32%に達した。

 今期は,サービス収入(プリペイドやローミングなどを含む)として前年同期比15.4%増の48億5000万ドルを計上している。これは,無線通信事業者の米SunCom Wirelessの買収による加入者数の増加が主な要因だという。ユーザー1人当たりの平均売上高は52ドル(前期は51ドル,前年同期は53ドル)だった。

 SunComから得た加入者110万人を除いた場合,新規加入者数の純増は66万8000人で,前期の98万1000人から46.9%少なく,前年同期の85万7000人からも28.3%減少した。新規ユーザー1人当たりの平均獲得コストは320ドル(前期と前年同期は300ドル)となった。

 サービス契約の解約率を見ると,ポストペイ・サービスの解約率が1.9%で前期の1.7%から悪化した。解約率の上昇は,2006年4月に導入した2年契約プランの期限切れを迎えたことが主な原因だという。ポストペイとプリペイド・サービスを合わせた場合の解約率は2.7%で,前期の2.6%からわずかに悪化した。