米Google上級事業製品マネージャのRajas Moonka氏は米国時間2008年8月7日,傘下に収めた米DoubleClickとGoogleの広告ネットワークで使っている広告配信用クッキーを統合すると同社公式ブログへの投稿で発表した。これにより,広告ネットワークの機能を強化し,広告主/広告掲載メディア/一般ユーザーの利便性向上につなげる考えである。

 今回の機能強化で,広告主は新たに広告表示回数を制御できるようになる。同じユーザーに何度も繰り返し同じ広告を表示しないよう設定することで,ユーザーの不快感を抑えるという。広告効果に関する各種データを充実させ,広告閲覧ユーザー数,平均表示回数,閲覧後のWebサイト訪問ユーザーの数を確認できるようにする。また広告ネットワークのパフォーマンス改善も図る。これらの機能強化は,数カ月後に実装する。

 DoubleClickの広告ネットワーク用クッキーを統合するため,DoubleClickと契約している広告主と広告掲載メディアはWebサイトに変更を加えることなく利用を続けられる。そのうえで新たな機能もそのまま使える。一般ユーザーは,両社の広告ネットワークからのオプト・アウトを1つのクッキーでまとめて処理できるようになる。

 なお,Googleは今回のクッキー統合にともない,広告配信にかかわるプライバシ・ポリシーを改訂した。

[Moonka氏のブログ投稿記事]