写真1●PN-1000HD
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図1●利用イメージ
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 NTT西日本は2008年8月7日,ひかり電話向けQoS機能を備えるPLC(高速電力線通信)アダプタ「PN-1000HD-S」(写真1)を8月8日から販売すると発表した。PLCは電力線を使って高速データ通信を実現する技術。PLCを使うことで,宅内の電力線を利用して安価にLANを構築できる(図1)。今回の製品では,UDPを使った場合は最大90Mビット/秒,TCPを使った場合は最大65Mビット/秒のスループットを実現できるという。

 PN-1000HD-Sは,アダプタを2台セットにした製品。1台はブロードバンド・ルーターなどに接続する「マスターアダプタ」に,もう1台はパソコンなどの端末側に接続する「ターミナルアダプタ」に使う。アダプタ自体は同じもので,側面にあるスイッチで機能を切り替えるようになっている。1台のマスターアダプタに対し,最大15台までターミナルアダプタを増設できる。増設用にターミナルアダプタだけを「PN-1000HD」として販売する。

 今回の製品の特徴は,ひかり電話の音声パケットを優先的に転送するQoS機能を搭載したこと。ただし,QoS機能での優先度の順位設定がフレッツ・光プレミアムなどの従来のサービスとNGNを利用した「フレッツ 光ネクスト」とでは異なるため,フレッツ 光ネクストの利用はサポートしていない。時期は未定だが,フレッツ 光ネクスト対応の製品を提供していく予定だという。

 価格(税込み)は,PN-1000HD-Sが1万5750円,増設用アダプタPN-1000HDが9450円。なお,販売目標は,それぞれ約3万5000セット/年と約4000台/年としている。なお,「PLCアダプタ販売開始キャンペーン」を実施し,8月8日~10月31日に購入を申し込むとPN-1000HD-Sを1万2600円で購入できるという。

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■変更履歴
このPLCアダプタが対応していないのが「フレッツ 光プレミアム」と記述してありましたが,「フレッツ 光ネクスト」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/08/08 10:44]