写真1 Fedora 10 アルファ
写真1 Fedora 10 アルファ
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 Fedoraプロジェクトは2008年8月5日,次期版のLinuxディストリビューション「Fedora 10」(コード・ネームはCambridge)のアルファを公開した(写真1)。

 公開したのは,i386版とx86_64版,ppc版。インストールDVD,ネットワーク・インストール用,ライブ用(ppc版は無し)のISOイメージなどをダウンロードできる。

 Fedora 10 アルファは,開発中のカーネル2.6.27や次世代のパッケージ管理システムであるRPMv4.6,GNOME2.23開発版とKDE4.1開発版のデスクトップ環境を採用する。

 また,Artistic 1.0ライセンスを使ったパッケージを取り除いたほか,赤外線通信機能やサウンド・サーバー「PulseAudio」,Webカメラ・サポートを改善。さらに,Windowsのメッセージング・サーバー「Microsoft Exchange」に対してネイティブにアクセスできる「OpenChange」を実装した。

 アルファ版ではこのほか,新しいブート・アップ・システム「Plymouth」の一部,「Haskell」や「Objective CAML」などのプログラミング言語を利用できる環境も装備している。

 ベータ版は2008年9月2日,正式版は2008年10月28日にリリースされる予定。