図1●NTT東日本のフレッツ・VPNワイドのサービス・イメージ
図1●NTT東日本のフレッツ・VPNワイドのサービス・イメージ
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 NTT東日本とNTT西日本は2008年8月7日,NGN(次世代ネットワーク)を利用した低コスト型のIP-VPNサービス「フレッツ・VPNワイド」を8月18日に開始すると発表した。NTT東西がそれぞれフレッツ網を使って提供している「フレッツ・グループアクセス」や「フレッツ・グループ」のNGN版に当たる。

 フレッツ・VPNワイドは,NGNの光ブロードバンド・サービス「フレッツ 光ネクスト」を利用している複数拠点をIPで接続してVPNを構成する。より信頼性の高いアクセス回線を利用したい場合は,オプションでNGNの広域イーサネット・サービス「ビジネスイーサ ワイド」を利用できる(図1)。ただし,帯域確保型の通信が可能なNGNを利用するものの,今回のサービスでは「フレッツ・グループアクセス」や「フレッツ・グループ」と同様にベストエフォート型の通信だけを提供する。

 「フレッツ・グループアクセス」や「フレッツ・グループ」と比べた強化点としては,(1)拠点数の増加,(2)東西間の相互接続――の2点がある。(1)については,NTT西日本のフレッツ・グループが最大50拠点までであるのに対し,フレッツ・VPNワイドでは最大1000拠点をVPNに収容できる。(2)については,NTT東西のNGNが相互接続されていることで,全国規模のVPNを構築できるようになった。

 フレッツ・VPNワイドの料金は,「基本サービス」,「センタ回線接続サービス」,「東西接続サービス」の三つが設定されている。例えば,基本サービスで拠点数30までの「プラン30」を利用する場合,月額利用料として3150円がかかる。これらの料金はNTT東日本とNTT西日本で同じ設定になっている。

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