ミクシィは8月5日、2009年3月期第1四半期(2008年4―6月期)の決算を発表した。売上高は28億8300万円で、前年同期の21億4900万円に比べ約34%増収。純利益は5億5000万円(1株当たり純利益3648.41円)で、前年同期は4億9600万円(6654.23円)だった。

 営業利益は10億1000万円で、前年同期の9億1100万円から約11%増。経常利益は10億1300万円で、前年同期の9億1300万円から約11%増となった。

 事業別でみると、インターネットメディア事業の売上高は26億2000万円で、前年同期の18億1500万円から増えた。SNS「mixi」のユーザー数、ページビュー(PV)数が伸び、バナー広告の販売が好調に推移した。売上高の内訳は、バナー広告が24億7000万円(前年同期は16億7100万円)、mixiプレミアム会員課金が1億4900万円(同1億4400万円)。

 インターネット求人広告事業の売上高は2億6300万円で、前年同期の3億3300万円から減収。求人広告市場における有効求人倍率の低下など、事業環境の悪化によるものという。

 6月30日時点におけるmixiのユーザー数は約1490万人で、月間PV数はパソコンからが約48億PV(前年同期は約64億PV)、携帯電話からが約88億PV(同約52億PV)。パソコン経由の利用が減少しているのに対し、携帯電話ユーザーのアクセスが大きく増えた。なお、会員数は7月13日に1500万人を超えている(関連記事)。

 2009年3月期第2四半期(2008年7―9月期)の業績見通しは、5月に発表した予想数値を上方修正し、売上高56億円、営業利益17億円、経常利益17億円、純利益9億円、1株当たり純利益5949.31円とした。第1四半期に実施したデータセンター関連費用削減の効果と、新サービスにかかる費用の見直しで利益が当初の見通しを上回る見込み。

 2009年3月期通期(2008年4月―2009年3月期)の業績は、売上高130億円、営業利益38億円、経常利益38億円、純利益20億5000万円、1株当たり純利益円1万3551.21円と予測する。

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