米国の連邦控訴裁判所は2008年8月4日,ネットワークDVRにゴーサインを出した。米国の有力な複数メディア関連媒体がこぞって伝えている(例えば,記事1記事2EFFによる報告)。

 ネットワークDVRとは,家庭にある録画機の代わりにネットワーク側(ケーブルテレビを含む)で番組を蓄積しておき,家庭のSTBを操作して蓄積した番組を視聴できるようにするというもの。米国の有力なMSO(複数のケーブルテレビ局を統括運営する企業)であるCablevision SystemsがネットワークDVRのサービス提供を計画したのに対し,米国の有力なケーブルテレビネットワークや3大テレビネットワークなどが著作権法に違反すると訴訟を起こしていた。下級審ではCablevision社の計画を認めなかったが,連邦控訴裁判所はその判断をひっくり返したという。