カナダのNortel Networksは現地時間2008年8月1日,2008年第2四半期の決算を発表した。それによると,売上高は26億2000万ドルで,前年同期の25億6000万ドルと比べ2%の増収だった。純損失は1億1300万ドル(希薄化後の1株当たり損失は23セント)で,前年同期の3700万ドル(同7セント)から赤字が大幅に拡大した。

 損失拡大の主な要因として,同社は当期の決算に6700万ドルのリストラ関連費用が含まれていることを挙げた。また,米国の景気減速でCDMA無線技術関連の売り上げが低下したことも響いた。

 粗利益率は43.1%で前年同期の41.1%から増加,営業利益率は4.3%で前年同期の1.3%から増加した。同社CEOのMike Zafirovski氏は「景気の低迷を受けて,コスト削減を徹底したことが功を奏した」と述べている。

 同社は,2008年通期の業績見通しについても明らかにした。売上高は前年比成長率が1桁台前半,粗利益率は約43%になると予測している。

 米メディア(CNET)によると,今回の決算発表を受けて,同社の株価は同日,17%下落した。

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