グレープシティは,ExcelデータとXMLデータとを相互変換するフィルタ・コンポーネントの新版「Spread for BizTalk Server 2006 V2.0」を,2008年8月1日に出荷した。Excelファイルを用いて業務システム間でデータを引き渡すシステム連携の用途を想定している。新版の特徴は,ExcelデータとXMLデータの相互変換を可能にしたこと。従来版では,ExcelデータからXMLデータへの一方向の変換に限られていた。

 Spread for BizTalk Serverは,EDI(電子データ交換)ソフトであるMicrosoft BizTalk Server 2006上で稼働するデータ変換パイプライン処理(フィルタ)部品である。.NET Framework 2.0アプリケーションとして実装した。Excelデータを入力してXMLデータを出力する,または反対にXMLデータを入力してExcelデータを出力するデータ変換処理が可能。これにより,Excelファイルと業務システムをEDI連携させる運用が可能になる。

 対象とするExcelデータ形式は,Excel 97/2000/2002/2003で用いられているBiff8形式と,Excel 2007の標準形式であるOpenXMLである。さらにCSV(カンマ区切り)テキストやPDFファイルも連携データとして利用できる。Excelデータの変換先となるXMLデータのスキーマ(構造)は,同ソフトに付属するウィザードを用いて作成する(Visual Studio 2005が必要)。運用時には,作成したスキーマ・ファイルを変換ルール設定として利用する。

 価格は,1運用サーバーあたり税込みで42万円。開発会社は,米FarPoint Technologies。