米Sun Microsystemsは,リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)向けソフトウエア・プラットフォーム「JavaFX」のプレビュー版を公開した。JavaFXプラットフォーム向けJavaアプリケーションの開発に必要なツールやドキュメントなどを,同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 プレビュー版のソフトウエア開発キット(SDK)である「JavaFX Preview SDK」には,JavaFX用コンパイラや各種ランタイム・ツール,2次元グラフィックス/メディア処理用ライブラリといった開発ツールのほか,チュートリアル,APIドキュメント,サンプル・コードが含まれる。Java統合開発環境(IDE)の「NetBeans 6.1」上でJavaFXアプリケーションの構築/プレビュー/デバッグを行えるようにするプラグイン(関連記事:NetBeans Community,NetBeans向け「JavaFX Script」プラグインの新版を公開),「Adobe Photoshop」や「Adobe Illustrator」のデータをJavaFXアプリケーションへエクスポートできるツール「Project Nile」,Java実行環境「Java Runtime Environment 6 Update 10 Beta」も合わせてプレビュー版を公開している。

 JavaFXは,見栄えのする使いやすいユーザー・インターフェースを備えたJavaアプリケーションを開発するための新しいソフトウエア体系。携帯電話機やセットトップ・ボックス(STB),パソコンなど,さまざまなハードウエアを対象とする。スクリプティング言語の「JavaFX Script」や,携帯電話機向けソフトウエア・システムJavaFX Mobileなどを用意する(関連記事:Sun,Javaソフト・ファミリ「JavaFX」や「JavaFX Mobile」携帯電話機の試作品を発表)。

 JavaFXアプリケーションを動かすのに必要な正式版クライアント・ソフトウエアは,パソコン向け「JavaFX Desktop」を2008年秋,モバイル機器向け「JavaFX Mobile」とSTB向け「JavaFX TV」を2009年春にリリースする予定(関連記事:Sun,「JavaFX」クライアントはPC向けが2008年秋,モバイル/STB向けが2009年春)。

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