米IBMは米国時間の2008年7月29日、東京証券取引所グループの取締役会長兼代表執行役の西室泰三氏を取締役会のメンバーに選出したと発表した。9月22日付けで就任する。

 西室氏の就任によりIBMの取締役会メンバーは合計で13人。取締役会はIBM全体の経営方針を承認する機関であり、サミュエル・J・パルミサーノ会長兼CEO以外はすべて社外から招いている。パルミサーノ会長兼CEOは「西室氏はアジア市場のニーズについて独自の見解を持っている」と選出理由を説明する。

 西室氏は96年から00年まで東芝の代表取締役 取締役社長、05年まで同社取締役会長。東京証券取引所は05年6月に会長に就任し、同年12月から代表取締役 最高経営責任者を務めるなどしてきた。日本企業からのIBM取締役メンバーは3人目。