大手ケーブルTV会社の米Comcastは米国時間2008年7月30日,同年第2四半期の決算を発表した。それによると,連結売上高は前年同期比11%増の85億5300万ドル,連結純利益は同8%増の6億3200万ドル。また,営業利益は同19%増の17億5000万ドル,フリー・キャッシュ・フローは同216%増の11億6300万ドルだった。

 部門別に見ると,ケーブル部門の売上高は前年同期比7%増の81億ドル。このうちビデオ事業の売上高は同3%増の47億ドル。基本サービス加入者が13万8000人減少して2460万人になったものの,デジタル・ケーブル・サービスで新規加入者32万人を獲得した。高速インターネット事業では27万8000人の新規加入者を獲得し,売上高は同10%増の18億ドルを記録した。電話事業では,55万5000人のComcast Digital Voice(CDV)サービス加入者を獲得し,売上高は同50%増の6億4000万ドルとなった。

 一方,広告部門では,低迷が続く広告市場の影響を受けて売上高が前年同期比2%減の3億9900万ドルとなった。また,番組制作部門では,視聴率の上昇,広告と配信および国外における売り上げの伸びなどを反映し,売上高が同10%増の3億6600万ドルとなった。

 なお,同社は2008年通期の業績見通しも発表した。連結売上高,営業キャッシュ・フローともに前年比8~10%増を見込んでいる。