米連邦捜査局(FBI)とインターネット犯罪苦情センター(IC3)は米国時間2008年7月30日,マルウエア「Storm Worm」に感染させようとする新たなスパム・メールが出回っているとして警告を発した。

 今回報告されたスパム・メールは,FBIとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Facebook」の名前を使って受信者の関心を引こうとするもの。件名に「F.B.I. vs. facebook」というフレーズを使い,メールの本文にFBIとFacebookに関する記事へのリンクを掲載する。このリンクをクリックすることでコンピュータ上にマルウエアがダウンロードされる。

 Storm Wormウイルスは,これまでにもグリーティング・カードへのリンクを装ったスパムなどで拡散している。リンクをクリックするとウイルスに感染し,ボットネットの一部に組み込まれる恐れがある。

 このような攻撃の対策として,FBIは,スパム・メールの添付ファイルを開いたりリンクをクリックしたりするなど,スパム・メールに反応しないように警告している。また,組織の正当性を判断するために,記載されたリンクをクリックするのではなく,直接その組織のWebサイトにアクセスするようにアドバイスしている。

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