図 ポータルサイトの画面
図 ポータルサイトの画面
[画像のクリックで拡大表示]

 クーレボ(本社:東京都新宿区,社長:佐久間俊彰氏,ホームページ)は2008年7月30日,インターネット上で公開されている音声や動画の「ポッドキャスト」番組を,テレビ視聴できるSTB(セット・トップ・ボックス)を開発したと発表した。同社が提供しているIPTVサービスやVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスに加えて,ポッドキャスト番組をテレビで視聴できるようになる。まず,7月30日に在日華人コミュニティー向けにトライアルサービスを開始し,8月中旬にこのSTBを利用した本サービスを事業者向けに開始する。また,9月にはホテル向けVODシステムにも採用し,年間1万室への導入を目指す計画である。

 今回発売するSTBは,ポッドキャストの更新情報をやり取りするための文書フォーマット「RSS2.0」に対応している。クーレボやパートナー企業が選んだ「お薦めポッドキャスト」を集めたポータルサイトにアクセスし,視聴したい番組を登録する。番組が更新されるたびに自動的にダウンロードし,テレビで視聴できる。STBにはメモリー(容量は4Gバイト)が内蔵されており,ダウンロードした番組は一旦ここに保存される。メモリーが一杯になると,古い番組から自動的に削除される。

 さらに,定期的にコンテンツを自動更新できるポッドキャストの特性を活用し,ニュースや広告などのコンテンツを安価に配信する手段として企業向けに提案する。例えば,企業向けに!)映像コンテンツ(教育,製品紹介など)や,!)デジタルサイネージを配信する用途を想定している。RSSを使っているため広告主自身で広告配信の作業ができ,配信システムの運用コストを低減できるという。