米Microsoftは,オープンソース団体Apache Software Foundation(ASF)に資金援助を実施し,同団体のプレミアム・スポンサーになった。年額10万ドルの寄付が必要なASFのプレミアム・スポンサーは,現在のところ同社と,米Google,米Yahoo!の3社。

 MicrosoftはWebサーバー「Apache」開発元のASFに資金を提供するが,同社製Webサーバー「Internet Information Services(IIS)」などの推進は継続させる。例えば,PHPアプリケーションとIISの互換性試験を実施し,無改造で動くものが100種類以上あることを確認したという。さらに,PHP用データ・アクセス層「ADOdb」向けのパッチを提供し,「SQL Server」のPHP対応を強化した。今後もPHP関連プロジェクトに対するコード寄贈などで協力していく。

 また,同社は仕様公開プログラム「Open Specification Promise(OSP)」(関連記事:Microsoft,「Webサービス実装に必要な特許は使っても提訴しない」と宣言)にもとづき,Javaライブラリ「Apache POI」の開発プロジェクトに対して「Microsoft Office」のバイナリ・ファイル形式や「Open XML」などの使用権を提供した(関連記事:Microsoft,OOXMLの相互操作性確立を図り欧州大手SIと協力)。

[発表資料]