総務省は,1.5GHz帯デジタルMCA陸上移動通信の効率的な周波数利用に向けて一部周波数に使用期限を設けることを内容とする周波数割当計画の一部を変更する告示案を作成した(発表資料1)。

 1.5GHz帯デジタルMCA陸上移動通信は現在,1.453G~1.465GHzおよび1.501G~1.513GHzを使用している。総務省によると,MCA事業者(移動無線センターほか7団体と日本移動無線システム協会)から,同システムのより効率的な運用を行うことで,周波数の一部(1.453~1.45535GHzおよび1.501~1.50335GHz)の使用を2010年3月31日までとしたいという旨の申し出があったという。今回の告示案作成はこれを受けたもので,告示案に対する意見の募集を始めた。

 1.5GHz帯デジタルMCA陸上移動通信については,たとえば「平成19年度電波の利用状況調査の調査結果」においても「第3世代移動通信システムの周波数需要に対処するため、1.5GHz帯MCA陸上移動通信の割当周波数の削減により確保された周波数を含め、引き続き再編の検討を進めることが必要」としている周波数である(発表資料2発表資料3)。3.9G(第3.9世代移動体通信システム)導入に向けた周波数として注目を集めている。総務省では,「今回使用期限を設ける周波数帯以外の周波数についても引き続き検討を行う予定」としている。