米Microsoftは米国時間2008年7月24日,データ・ウエアハウス向けのアプライアンス製品を手がける米DATAllegroを買収する計画を発表した。買収により,同社は企業向けのデータベース・プラットフォームの機能を拡充し,増え続けるデータ量に対応できる大規模なビジネス・インテリジェンス製品の提供を狙う。買収条件については明らかにしていない。

 DATAllegroは,大容量のデータに対応する高性能なデータ・ウエアハウスを専門とする企業で,小売,通信,製造業界などに顧客を抱える。データ・ウエアハウスのアプライアンス製品には,1T~25Tバイトのデータを扱うシステムを提供しているものが多い。だが,DATAllegroのシステムは1台で最大数百Tバイトのデータを扱うことができる。

 Microsoftは,DATAllegroを買収することで同社のデータベース管理システム「SQL Server 2008」とDATAllegroの技術ハードウエア・プラットフォームおよびソフトウエア・アーキテクチャを統合し,大規模なデータ量に対応できるデータ・ウエアハウス製品の提供を目指す。

 買収後には,DATAllegro従業員の大部分はMicrosoftの社員となり,カリフォルニア州アリソ・ヴィエホにある本社はデータ・ウエアハウス関連技術の研究開発センター「Center of Excellence」となる。なお,DATAllegro製品のユーザーに対するサポートは継続される。

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