NECは2008年7月24日、ブレード・システム「SIGMABLADE」の価格を引き下げると発表した。サーバー本体は平均で25%価格を引き下げる。電源ユニットやスイッチなどの周辺機器も20~50%値下げし、中堅中小企業が同システムを導入しやすくする。新価格は同日から適用する。
例えば、デュアルコアのXeonプロセサを搭載したブレード・サーバー本体「Express5800/120Bb-6(XD2/L2.33G)」の価格は、従来より26%引き下げて25万4000円にする。電源ユニットは35%引き下げ5万2000円にする。
今回の価格引き下げにより、ブレード・システムとラック・サーバーとの価格差はほぼ無くなる。クアッドコアのXeonプロセサを搭載したラック型サーバー「Express5800/120Rh-1」の4台構成と、同スペックのブレード・サーバー「Express5800/120Bb-6」の4台構成(電源ユニットなどを含む)の価格は、いずれも約280万円である。
中堅中小市場を開拓するため、NECはブレード・システム向け運用管理ソフトのエントリー版「SigmaSystemCenter Basic Edition」を合わせて投入する。ブレード・サーバー8台から管理できるようにしたほか、スイッチの設定などをGUI上で簡単に切り替えられるようにした。価格は40万円からだ。
民間調査会社のノークリサーチが今年1~3月に調査したところ、中堅中小企業(売上高5億~500億円未満)の約4割がサーバー統合を検討中だったという。サーバーの台数が3~4台と少ない企業でも、約6割の企業が運用負荷を減らせるサーバー統合に関心を示した。従来はラック型サーバーへの統合が主流だったが、ブレード型サーバーへの統合を検討する企業も21.3%(2007年比5.3%増)と増えている。