日本インフォア・グローバル・ソリューションズは7月24日、食品・飲料メーカーなどプロセス製造業向けのSCM(サプライチェーン・マネジメント)ソフトの新製品を発表した。需要予測ソフトの「Infor SCM Demand Planning」と生産計画ソフトの「Infor SCM Advanced Planner」、生産スケジュール作成ソフトの「Infor SCM Advanced Scheduler」の三つである。

 「原材料費の高騰や多品種少量生産により、プロセス製造業では利益確保が課題になっている今だからこそ、日本市場に投入すべきだと判断した」とインダストリーソリューション・ビジネスコンサルティング本部の笹俊文 執行役員本部長は語る。

 Demand Plannerは、過去の売り上げ履歴から需要を予測するもの。販促活動などによる一時的な影響をあらかじめ除いた上で、予測できることが特徴だ。Advanced Plannerは、設備能力や原材料の供給量、賞味期限などを考慮して生産計画を立案するソフト。Advanced Plannerに基づき、実際の作業計画を率案するのがAdvanced Schedulerである。

 「プロセス製造業の生産計画はまだ職人のノウハウ頼みの企業が多い。生産計画を最適化するためにはこうしたソフトへの需要は高いはずだ」(インダストリーソリューション・ビジネスコンサルティング本部の酒井ひろみビジネスコンサルティング・マネージャー)という。

 参考価格は、Demand Planningが2500万円から、Advanced Plannerが2000万円から、Advanced Schedulerが1000万円から。8月1日に出荷を開始。初年度で5社程度の導入を目指す。