米Sun Microsystemsは,SolarisおよびLinux向けオープンソースWebアプリケーション基盤ソフトウエア・スタック「Sun Web Stack」の無償ダウンロード提供をWebサイトで開始した。また,Webサーバー「Sun Java System Web Server 7.0」とプロキシ・サーバー「Sun Java System Web Proxy」の中核コンポーネントをオープンソース・ソフトウエア(OSS)化すると発表した。

 Sun Web Stackは,「AMP」と総称されるWebサーバー「Apache」,データベース「MySQL」,スクリプト言語環境「PHP」「Perl」に加え,Javaアプレット用エンジン「Apache Tomcat Servlet」,スクリプト言語環境「Ruby」などのオープンソース・ソフトウエアで構成する。Webアプリケーション開発や運用に必要なソフトウエアを一括提供するため,迅速かつ容易に導入や実行が可能という。

 サポート・サービス付きのバージョンは,Solaris OS向けを2008年第3四半期,Linux向けを同年第4四半期に提供する予定。その後Windowsやその他OS向けのバージョンも計画している。

 Sun Java System Web Server 7.0/Proxyの中核コードは,2008年第3四半期にオープンソースとして公開する。適用するソフトウエア・ライセンスはBerkeley Software Distribution(BSD)。

 また同社は,サポート・サービス付きWeb認証/シングル・サインオン(SSO)ソフトウエア「Sun OpenSSO Express」の提供を開始した。2005年にオープンソース化した「Open Source Web Single Sign-On(OpenSSO)」がベース(関連記事:米Sun,シングル・サインオン技術をオープンソース化する「OpenSSO」プロジェクトを発表)。

 サポート内容が異なる「standard」「premium」「premium plus」の3種類を用意する。「Sun Java System Access Manager」または「Sun Java Identity Management Suite」,「Java Enterprise System」のライセンス所有者/契約者は無償で利用できる。

[発表資料(Sun Web StackとSun Java System Web Server/Proxy)] [発表資料(Sun OpenSSO Express)]