気象庁は2008年7月24日未明、岩手県沿岸北部で発生した最大震度6強の地震で、緊急地震速報を発表した。緊急地震速報は警報をネットワークを利用し先回りで伝えるサービスだが、大きな揺れがあった地点では間に合わなかった。

 地震の震源が120キロと深く、予測が難しかった点が最大の理由である。午前0時26分35秒に地震波を検知し、約4秒後に出した第1報では最大震度を4と推定。最終的に緊急地震速報を出す震度5弱以上と推定したのは、検知から約20秒後だった。

 気象庁は「深い震源かつ大きな揺れになる地震は数が少ない。今回のデータを考慮して、精度をできるだけ向上させたい」としている。