東北電力によると2008年7月24日未明、岩手県沿岸北部で発生した最大震度6強の地震による原子力発電所への影響は確認されていない。設備への被害や水漏れはないという。

 宮城県の三陸沖にある女川原子力発電所では63ガル、青森県の下北半島にある東通原子力発電所では18ガルの加速度をそれぞれ観測した。自動停止の基準は200ガルのため運転中の発電機は継続稼働している。

 東北電力は排気筒や排水口、敷地内などに観測用のセンサーを設置し監視しているが、有意な変化は認められないという。なお、女川原子力発電所では使用済み燃料プールのポンプと焼却炉の排熱機が一部停止したが、再起動して問題がないことを確認した。